弁護士の東京一極集中

弁護士業界に馴染みがない人だと、弁護士は全国にまんべんなく散らばっているイメージかもしれませんが、実際には東京に一極集中しています。

■そもそも弁護士会の分布はどうなってる?

東京の一極集中の話の前に、弁護士会の分布の話をしておきます。

弁護士会は、北海道に4つ東京に3つある他は全ての件に1つずつあります。

弁護士は所属している法律事務所の所在地の弁護士会に入会するので、東京に事務所を構えている弁護士が大阪の弁護士会に入会することはできないことになっています。

北海道も、札幌・函館・旭川・釧路の4つの弁護士会には、それぞれの地域で業務を行っている弁護士しか入会できません。

■東京の弁護士数が最も多い

これらの弁護士会のうち、最も弁護士数が多いのが東京です。

東京の3会(東京・第一東京・第二東京)だけで、全弁護士の半数近くの数になります。

逆に所属弁護士が少ない弁護士会もあり、函館や旭川、島根、鳥取などの弁護士会は人数が非常に少なくなっています。

■東京一極集中の弊害

このような弁護士の東京一極集中には弊害があります。

まず、東京においては、人口当たりの弁護士数が増えすぎ、競争が過密になりすぎることです。

東京は弁護士数が多いため、若手が事件を確保するのが他県に比べて困難です。

そのため、国選弁護事件の配転を巡って競争が起きるほど、競争が激化しています。

逆に、東京以外の地域では、弁護士過疎の地域があります。

東京都は逆に、近くにいる弁護士数が少ないため、弁護士間の競争が起こりにくく、サービスレベルが低かったり、弁護士へのアクセスが悪かったりするということが起こりやすいのです。

法的サービスの民主化のためにも、いびつな弁護士数の分布はどうにかしたいこところです。